検 索
芸術 のブログ記事
2012年11月 5日 11:56 |

先日、金沢の鈴木大拙館に行ってまいりました。

鈴木大拙といえば、「禅」の思想を日本人のみならず、英語の著作で

広く海外にも知らしめた仏教学者です。

 

昭和41年に95歳で天寿を全うされましたが、国内では大谷大学の

名誉教授として、国外では、コロンビア大学の客員教授、エール大学、

ハーバード大学などで講義を行い、心理学者のユングや哲学者の

ハイデガーとも交友があったそうです。

 

第二次大戦後、東洋思想への理解を西洋諸国に広めるために、

大きな貢献を果たしました。

「4分33秒」で知られる1989年の京都賞を受賞した作曲家J.ケージも、

多大な影響を受けたことを明言しています。

 

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生誕地の金沢に昨年オープンしたばかりの小さな建物ですが、

展示空間

学習空間

思索空間

からなり、周囲に玄関の庭、水鏡の庭、露地の庭が配置されています。

早朝だったせいか、街中にありながら、大変静かで、凛とした空気が

漂っていて、時折、鳥の声が聞こえてきます。

 

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設計は、豊田市美術館、ニューヨーク近代美術館新館など、

静謐な建築で知られる谷口吉生氏で、コンクリートと水と石で区切られた

シンプルな空間と思いきや、細かいところに様々な配慮が施されており、

エントランスの壁を良く見ると、鉄に黒の塗装が薄く乗っている中に、

○状のラインが無数にあります。

これは手作業なのでしょうか?むむむ、すばらしいです。

写真でお見せできないのが残念です。

 

 

金沢に行く機会があれば、ぜひぜひお訪ね下さい。

入場料は大人300円です。

 

 

園田 純子 

 

京都 不動産の情報は狩野コーポレーションへ

 

2012年6月 1日 13:28 |

最近久しくどっぷりはまってしまったものがあります。
WORLD ORDERというパフォーマンス集団です。

 

 

 

 

元格闘家の須藤元気さんが始めたのですが、
格闘家をやめたあと、ミュージシャンになりたかった彼は、
単純なピン歌手だと、元格闘家という肩書きで、
色物としてしか認知されないと見越し、
音楽も含めたダンス・パフォーマンス集団を結成しました。

 

めちゃめちゃかっこ良くて、面白い!!
どんなにかっこいいかは、ぜひYuTubeをぜひ見ていただきたいのですが、
最初から世界を相手にグローバル展開を見据えていたため、
典型的な日本人のスタイル、
スーツにネクタイ、七三分けというわかりやすいアイコンを
ビジュアルに持ってきたそうです。

 

また、パフォーマンスに自信を持っていたので、
最初からお金をかけたセールスプロモーションをするわけではなく、
パフォーマンス映像をYuTubeで無料で見れるようにしたところ、
海外からブレイクし、L.A.で行われたマイクロソフト主催のイベントに招かれたり、
DELLのスマートフォンのキャンペーンキャラクターに選ばれたり、

むしろ海外で話題を起こして、日本に逆輸入しました。
YuTubeにもヨーロッパ、アジアなどで、彼らの真似をしている人たちの映像がアップされています。

去年末位からテレビ(金スマ、スマップ×スマップなど)に出演していたので、
ご覧になった方もいらっしゃると思います。

 

最新作の「AQUARIUS」は京都が舞台となっており、
大覚寺を中心に、東寺や高台寺の近く、祇園、渡月橋などで撮影されていて、

見物客のリアクションも映像の重要なエッセンスとなっています。
(渡月橋のおばちゃんとか、めちゃめちゃいい味出してます。)
映像全般的に美しいです。

 

 

 

 

7月に大阪であるライブは残念ながら、チケットがすでにソールドアウトですが、
ぜひ一度、ナマで観て見たいです。。。。

 

 

園田 純子

  

京都 不動産 の情報は狩野コーポレーションへ

2011年6月 2日 19:12 |

皆様、peperblanksというノートはご存知でしょうか?

http://www.paperblanks.com/jp/ja
大きめの文房具店に行けば、時々置いてある、表紙がとてもきれいなノートです。

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先日、友人がこのpaperblanksを使った展覧会
「あなたを綴る アートノートライブラリー」を企画したので、
南森町の古いビルを、アーティスト数人で共有しているギャラリー
「hitoto」に行ってきました。
(展覧会は終了しました)
http://enjoynotebook.jugem.jp/
(東京展のスライドショーが見れます)
http://www.flickr.com/photos/56364597@N08/sets/72157625463869388/show

 

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ヒット曲「さよなら人類」で一世を風靡した、元たまのボーカル柳原陽一郎さんも参加しておられ、
新しいアルバムができていく過程をpeperblanksのノートにつづっておられました。

スタジオ収録時のサポートミュージシャンとのやり取りや、曲順の決定で悩んでいる様子、
アレンジを途中で変えたりなど、一つのアルバムを作るための思考、情景が

ありありと手書きの文字から浮かんできます。

 

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ダンサーであり、縫い物のワークショップなどをしている友人のノートには、

詩と糸の模様が縫いこまれています。

 

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写真家のノート

 

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アクセサリー作家のノート

 

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行く前は「たかがノート」と思ってた私が、ノートに綴られたさまざまな思考の足跡に、

すっかりがつんとやられてしまいました。

 

日ごろ、表現をする人達が頭をひねってるのだから、
こんなすばらしい作品になるのだという考えもありますが、
こんな美しい表紙のノートだから、何かやってみよう、
何か書いてみようとインスパイアされるのかもしれません。

 

かくいう私もこの魔力に引かれ、1冊購入しました。

何を書こうと迷い、私の苦手なことを克服するツールとすることにしました。
・字を書く練習
・毎日(はすでに破られましたが)、最後まで、小さなことをコツコツすること。

 

最後のページに到達する日が、何時になるか判りませんが、
ささやかな、けれど、私にとって大きな楽しみが一つ増えました。

 

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園田 純子

  

京都 不動産 の情報は狩野コーポレーションへ

 

2011年3月 8日 19:51 |

なんだか寒い日が続きますね。
わたくしは今年ほど寒さが苦手だと実感した年はないです。{{{{(+_+)}}}}

 

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(写真は先日、内覧した貸家の裏の高野川。
八瀬だけあって、家のすぐ裏が川なんてぜいたく!)

 

ところで、先日、二人のアジア人のお客様が来られました。
プリントを見せて、何か問いかけてきます。

 

拝見すると、
日本語で書かれた、日本人の有名建築家が設計した、建物のリストでした。
(もちろん漢字入り)

 

その中の一つ、安藤忠雄氏の「モンシュシュ」という建物を探しているというのです。
洛北高校の前にあると書かれていますが、そのような建物は現存致しません。
上司に確認したところ、昔、当社の並び、
お蕎麦屋の「たごと」さんの隣のガレージに建っていたとのこと。

 

「あーブロークン。。。」(←本当はIt has been pulled downと言うべきか)

と言ったところ、残念そうに帰って行かれました。

 

そのリストには、他にも北山通に面しているB-Lock北山なども書いてあり、
わざわざその建築を見るために、遠くはるばる来てくれる人がいるのだと、

何だか感慨深いものがありました。

 

そういえば、今月の日経新聞「私の履歴書」は、安藤忠雄氏ですね。
一ヶ月間、楽しみながら拝見しようと思います。


 

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写真は安藤忠雄設計「地中美術館」(ベネッセアートサイト直島HPより転載)

 

園田 純子

  

京都 不動産 の情報は狩野コーポレーションへ

 

2011年1月14日 21:10 |

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年初ブログであります。

さて、年明け早々の連休に、ひさびさ東京(&水戸)へ行ってきました。

また、懲りずに美術館めぐりです。。。

 

その中でも、今回の紹介は、「メゾンエルメス」!

 

 

銀座にあり、レンゾ・ピアノ設計(関西国際空港を、岡部憲明さんと共同設計した建築家デス)のガラスブロックで作られた、美しい建物をご覧になった方もおられるかと思います。

この8階にギャラリーである「Le Forum」

10階にミニシアターの「Le Studio」があるのはご存知でしょうか?

 

ギャラリーは現代美術のギャラリーで、日本人、外国人、老若男女を問わず、旬のとんがった作家さん達が選ばれ、中身の濃い展示をしています。

もちろん入場無料です。

商品をまったく買う気がないのに、いつも「ギャラリーの客ですよーん」という顔をして、

りっぱなドアマンに1階のドアを開けてもらうのも、やっと慣れてきました。

 

この日はロサンゼルス在住の彫刻家、曽根裕(そねゆたか)さんの個展「雪」。

私は何度か彼の作品を見ていますが、いつもびっくりさせられます。

残念ながら写真を撮らせてもらえなかったので、HPから写真拝借。。。

 

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実はこれ、天然の水晶で作られています。

これが現代美術なのか、どうなのか、東京に行かれる方はぜひ、一度見て頂ければと思います。

会場で渡されるパンフレットは、ぜひ会場にいる間にお読み下さい。

(2011年2月28日まで)

 

また、ミニシアターの「Le Studio」は、招待制になっており、一度、誰かの紹介で一緒に観に行って希望すれば、次回から招待状が送られてきますが、しばらく行けないと送ってこなくなります。

アートドキュメンタリーや、古いインドの映画など、アート色の強い映画を上映しています。

 

このようにフランスの一流ブランドと現代美術は相性が良く、

カルティエは、パリに小さな美術館「カルティエ財団現代美術館」を持っていますし、

ルイ・ヴィトンは、村上隆とのコラボレーションで、マルチカラーシリーズを作っていたり。。。

 

ファッションと美術の接点を眺めるとまた、面白い発見があると思います。

 

●エルメスホームページ

http://www.hermes.com/

●カルティエ財団現代美術館

http://fondation.cartier.com/

 

※どちらもフラッシュアニメーションがカワイイです!

 

 

園田 純子

  

京都 不動産 の情報は狩野コーポレーションへ