----------------------------------------
■ケーススタディその3自宅兼テナントビル
土地 約26.4坪
建物 鉄筋コンクリート 4階建
----------------------------------------
京都を代表する繁華街四条河原町から200mほど北へ歩いたところに携帯電話ショップがあります。そこには、つい1年半ほど前までは、茶道関係の専門書のみを扱う古い本屋さんがありました。しかし、その本屋の主(Kさん)が高齢である事と後継者がいない等を理由に、お得意さんから惜しまれながらも閉店を決意されました。
そこで、以前から当社と取引のあったKさんの顧問税理士事務所より私に連絡が入り、テナントビル新築計画が始まりました。
●資金計画は税理士事務所
●設計は商業ビルを得意とするD建築設計
●建築は京都の老舗工務店のM工務店
そしてテナント部分のプランやリーシング計画、テナント誘致や管理計画は私が担当することとなりました。
顧問税理士事務所が音頭を取り、平成16年7月に各メンバーが一同に会し、このプロジェクトがスタートしたのです。
Kさんを含め、工務店、設計事務所と度重なる打合せを行い、着工までに半年、竣工までに1年がかかりました。特に、土地が河原町通に面しているために、主に夜にしか工事が出来ず、通常よりも時間と労力が必要だったからです。
現在、ご入居頂いているテナントさんは、元々蛸薬師通に出店されていましたが、どうしても河原町通に、しかも六角〜蛸薬師間で出店するのが本社からの至上命令になっていたそうで、とても喜んで頂いております。
このビルの店舗部分は、このテナント用の間取りになっているため(テナントが退去された後、どなたにでも貸せるように上手く設計されています。)何度も何度も工務店、設計事務所と打合せを重ね、いろいろと苦労もありましたが、開店の時は自分の店が出来たような気持ちで、感無量でした。
このような新築プロジェクトを成功させるために、当社は関係各者との調整を図り、また助言アドバイスを行う中心的な、また大変重要な役割を担っています。
大勢の方と関り、時には激論を交わしたこともありましたが、仕事という枠を超えた達成感のようなものがあります。今でも当時関った方々とは、とても親しくお付き合いさせて頂いており、この経験は、不動産有効活用においてアドバイスさせて頂く立場にある私にとって、きっと今後も役立つことだろうと思っています。
担当:森脇