検 索
2010年9月 7日 14:33 |

「ヨコオタダノリ」と聞いて、皆様はどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
状況劇場や大駱駝艦のポスターのエキセントリックな色使いが好きな人も、嫌いな人もいるだろうし、
マンダラに影響を受けた寺院のポスターを見て、神秘的だと感じた人もいるだろうし、
日経新聞をとっておられる方は、日曜日に瀬戸内寂聴さんが連載しておられる「奇縁まんだら」の妙な色使いの挿絵家と思われるでしょう。

今回は、思い浮かべる作品やイメージが、その人の年齢によって全く違う稀有な、グラフィックデザイナー/美術家、横尾忠則氏の全ポスター約900点が揃った展覧会をご紹介します。

出店作品リスト
http://www.nmao.go.jp/japanese/pdf/list/yokoo_list.pdf

 

 

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私自身の初ヨコオは、高校生の時に見た、麿赤兒(今なら、大南南朋のお父さんと説明した方が判りやすい?ですね)の舞踏集団「大駱駝艦」のチラシで、エキセントリックな色使いとデザインが、白塗りの舞踏の写真と同じくらい強烈にアバンギャルドな雰囲気を醸し出していました。

そういった前衛舞踏や前衛演劇の仕事もやりながら、歌舞伎や宝塚歌劇(これがなかなか作風とマッチしていました)のポスター、デザイナー三宅一生とのコラボレーション、CDジャケットではユーミンの「ザ・ダンシングサン」、サンタナの「ロータスの伝説」、マイルス・デイビスの「アガルタ」などを手掛け、千代の富士の化粧回しなどもデザインしているという、ジャンル関係ない多才ぶりは、すべてのポスターを見ればなるほどと理解できると思います。
(実はドラマ「寺内貫太郎一家」にも出演してたらしい。。。)


文字でいくら説明しても足りないので、最後に言えることは、
好きな人も、嫌いな人もぜひ一度見てください!
人の才能は、たった一面だけではないということが、よく判ると思います。


●横尾忠則全ポスター展
会場:国立国際美術館(大阪市北区)
会期:2010年7月13日(火)-9月12日(日)
http://www.nmao.go.jp/japanese/b3_exhi_beginning_yokoo.html

 

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(地下鉄「肥後橋駅」から徒歩10分の国立国際美術館)

 

 

園田 純子

  

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