検 索
観光 のブログ記事
2012年12月 6日 10:11 |

紅葉もピークを過ぎて、少しづつ冬の足音が聞こえてきた今日この頃。
先日、明日香村に行ってまいりました。

明日香村は、ご存知の通り紀元592年から710年の118年間にかけて
都が置かれ、現在でも数々の宮廷跡、古墳、邸宅跡が出土する、
日本が国家を形成していく上で、重要な役割を果たす地域です。


 奈良文化財研究所が運営する「飛鳥資料館」では、中国を始原とする都城
(天子の居城を北辺に、その南に官庁や、周辺に市街地を形成し、
防衛のための城郭で周辺を囲んだ都市)を紹介する展覧会が開かれていました。


 当初は、中国、韓国、日本の合同展覧会だったのですが、
尖閣問題で、中国からの出土品が出国できなかったようです。
展覧会の趣旨からすると、中国紀元の文化を紹介するチャンスなのに、
残念だなあと思いました。


 他にも「飛鳥資料館」には、貴重な壁画が残ったまま発掘された「高松塚古墳」、
「キトラ古墳」の資料に加え、現存する日本最古の木造建築の遺構として、
発掘当初、世紀の大発見とされた、蘇我氏一族の蘇我倉山田石川麻呂を開基とする
「山田寺」の回廊が復元されています。
 

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出土した木材は、内部に浸透させた樹脂によって防腐処理が施され、

増加した重量をささえるべく、鉄骨で補強され、回廊として復元されています。

 

1500年ほど前に、中大兄皇子が歩いたかもしれないと思うと、感慨深いものがあります。
発見されたのはかれこれ30年以上前だと思いますが、これだけ古い文化財の保存にはとても
長い時間がかかるのですね。

 

通常木材の遺跡は水分を含んで腐敗するため、なかなか出土されることが少ないそうですが、
「山田寺」の遺跡では様々な偶然が重なり、奇跡的にある程度の規模で原型を留めていたそうです。

 

帰りがけに蘇我の蝦夷、馬子の邸宅があったとされる甘樫丘に登ってみました。
展望台からは、万葉集で詠まれた大和三山や、藤原京跡が見えます。
京都にも十分古いものがたくさんありますが、たまには、もう少し前の時代にも遡って、
想像力を働かせてみては如何でしょうか?

 

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(写真左側は畝傍山、右側は耳成山)

 

園田 純子 

 

京都 不動産の情報は狩野コーポレーションへ

2012年11月21日 10:33 |

今年は残暑が厳しく、いつまでも夏だなあと思っていたら、

あっという間に寒くなって、京都の紅葉も色づき、

今年も観光シーズンがやって来たなという感じです。

 

先日、近くの工芸繊維大学を通りがかると、正門の壁面に沿って植えられている銀杏が、

みごとな黄金色に染まっていました。

ちょうど雨だったので、若干寂しい感じですが、夜も外灯が点いてライトアップされているので、

ぜひ一度、見に行ってみて下さい。


京都の紅葉といえば、お寺のもみじ、かえでと赤色が多いように思いますが、

堀川今出川上る、大日本スクリーンさん本社前など、意外と大きい銀杏並木もあるのですね。

 

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園田 純子 

 

京都 不動産の情報は狩野コーポレーションへ

2012年11月 5日 11:56 |

先日、金沢の鈴木大拙館に行ってまいりました。

鈴木大拙といえば、「禅」の思想を日本人のみならず、英語の著作で

広く海外にも知らしめた仏教学者です。

 

昭和41年に95歳で天寿を全うされましたが、国内では大谷大学の

名誉教授として、国外では、コロンビア大学の客員教授、エール大学、

ハーバード大学などで講義を行い、心理学者のユングや哲学者の

ハイデガーとも交友があったそうです。

 

第二次大戦後、東洋思想への理解を西洋諸国に広めるために、

大きな貢献を果たしました。

「4分33秒」で知られる1989年の京都賞を受賞した作曲家J.ケージも、

多大な影響を受けたことを明言しています。

 

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生誕地の金沢に昨年オープンしたばかりの小さな建物ですが、

展示空間

学習空間

思索空間

からなり、周囲に玄関の庭、水鏡の庭、露地の庭が配置されています。

早朝だったせいか、街中にありながら、大変静かで、凛とした空気が

漂っていて、時折、鳥の声が聞こえてきます。

 

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設計は、豊田市美術館、ニューヨーク近代美術館新館など、

静謐な建築で知られる谷口吉生氏で、コンクリートと水と石で区切られた

シンプルな空間と思いきや、細かいところに様々な配慮が施されており、

エントランスの壁を良く見ると、鉄に黒の塗装が薄く乗っている中に、

○状のラインが無数にあります。

これは手作業なのでしょうか?むむむ、すばらしいです。

写真でお見せできないのが残念です。

 

 

金沢に行く機会があれば、ぜひぜひお訪ね下さい。

入場料は大人300円です。

 

 

園田 純子 

 

京都 不動産の情報は狩野コーポレーションへ

 

2012年6月23日 11:53 |

先日、サントリー山崎蒸留所で定期的に行われている、

「ウイスキー匠の技講座」を受けてきました。

●サントリー山崎蒸留所

http://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/index.html

 

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実はわたくし、ビールがあまりたくさん受け付けなくて、

ウイスキーならストレートでもOKという、酒飲みなのか、下戸なのか、

よくわからない体質でして。。。。

 

以前は、山崎蒸留所も工場見学のみだったのですが、

最近はウイスキーのさらなる楽しみを味わってもらうため、上級者向け講座を開催されています。

 

まず最初は工場見学。発酵させたモルトを蒸留してアルコールを

抽出するポットスチルは、ウイスキーの味を決める、大事な行程だけあって、

その機械のたたずまいの美しさも、堪能させて頂きました。

この日はすべてのポットスチルが稼動しており、蒸留されたできたてウイスキーが、

どんどん集められるさまを観ることができました。

↓うーん、かっこいい

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蒸留のあとはいよいよ熟成の行程です。

ここから、ウイスキーの目指す風味によって、色々な樽に詰めるのですが、

山崎では、

ホワイトオーク樽

シェリー樽

ミズナラ樽

の3種類を主に使って、長いものでは30年以上、

通常10年前後熟成させているそうです。

倉庫の中は、ちょっとひんやりとしていました。

 

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空調は入れてないので、夏はとても暑いそうです。

ウイスキーが蒸発しているので、むあっと全体的にウイスキーの香りがします。

キライな人だとちょっとこの部屋には入れないと思います。

 

工場見学のあとは、いよいよテイスティング講座。

サントリーの有名なチーフブレンダー輿水氏のビデオを見ながら、

蒸留したてのニューポット、3種類の原酒と、山崎、響の香りや色、味わいを学んでいきます。

おいしいハイボールの造り方も教わりました。

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講座が終われば、館内に有料のテイスティングバーがあって世界のウイスキーを

テイスティングできます。そこでもチャレンジ!

白州にある、サントリーの蒸留所(私は山崎より白州の方が好きなんです)の

ピート(泥炭)臭の原酒を半分だけいただきました。

 

今まで山崎は少し物足りない感じがしていたのですが、

今回、ジャパニーズウィスキー特有のミズナラの原酒を味わって、

イングランド、スコットランドなどにはない、静謐な、日本文化をイメージした香り、味わいを、

強く意識することができました。

 

昨今、数々の賞を受賞している日本のウイスキー、

サントリーだけでなく、ニッカウヰスキーの「余市」、「竹鶴」、

キリンビールは、「富士山麓」の富士御殿場蒸留所、

ベンチャーウイスキーのイチローズモルトは秩父蒸留所、

などなど、ますます日本のウイスキーは進化していきそうです。

 

まだまだウイスキーの楽しみ方が判らないという方、

ぜひ一度、蒸留所見学から行ってみて下さい。

(ちなみに工場見学は無料、講座は有料です。)

 

 

園田 純子

  

京都 不動産 の情報は狩野コーポレーションへ

 

 

 

 

2011年11月25日 19:26 |

再び香港ネタにて失礼致します。

 

今回の旅行では幾つかテーマを決めており、
かの有名な香港の夜景を見尽くすというのもテーマの一つでした。

 

1日目は、オープントップバスに乗って、ネイザンロードの有名なネオンサイン
を堪能しました。
このオープントップバス、走行中の風をまともに受けるので、ちょっとした
ジェットコースターみたいで、とても楽しかったです。
これでみんなのテンションがぐっと上がりました。

 

neizanroad.jpg

(ほんとに看板にさわれそうなイキオイです。。。)

 

3日目の夜、飛行場に行く前、ビクトリアピークと、
「シンフォニーオブライツ」をはしごしました。


「シンフォニーオブライツ」とは、毎日、夜8時から約15分、香港島のビルと、
九龍島のビル(少し)がネオンサインや、レーザーライトを使って繰り広げるショーです。
ガイドさんの案内で、ベストポイントといわれるプロムナードで鑑賞しました。

でも、スピーカーから流れる音楽も含め、もうちょっとがんばって欲しかったな~という印象です。
無料だから、仕方ないかな?

 

symphonyoflights.JPG

(真ん中のワイヤーフレームのビルは、ルーブル美術館のエントランス、ガラスのピラミッドや、

MIHO MUSEUMを設計したI.M.ペイです)

 

 

園田 純子

  

京都 不動産 の情報は狩野コーポレーションへ